
冬の安曇野を知る

移住相談の中でもかなりの頻度で質問に挙がることは、冬の生活です。
実際の様子や備え方を知ることで、日常生活を快適に過ごすことができます。


気候の特徴
気温
2024年12月~2025年3月の記録では、平均最高気温7.7℃、平均最低気温-3℃でした。寒さの最も厳しい1月下旬は、-10℃近くまで冷え込む日もあります。
日の出直前の6時前後は、冷え込みが最も厳しい時間帯となるため、布団から出るのに一苦労する方もいるかもしれません。
1日中氷点下で推移する日もあれば、日中の最高気温が10℃前後になり、日較差が15℃前後の日もあります。

出典:気象庁-過去の気象データ(安曇野市穂高/2024年)を元に作成
雪の量と頻度
長野県の中でも比較的積雪の少ないエリアですが、12月頃~遅いときは4月1週目頃にかけて、月に数回降ります。
多くは積雪3㎝程度(地表をうっすら白く覆う程度)で、昼間気温が上昇し日光の当たる場所では溶けてしまうことがほとんどですが、シーズンに5回程度は5㎝を超える雪が降ることが多く、雪かきが必要になる場合があります。2023年以降の最大積雪は2024年2月の30cmでした。市内の中でも、北寄りの地域や山麓線付近から西側は市内で標高が高いため、積雪量も国道147号線といった平地に比べると積もる傾向があります。
ちなみに、長野県の中南信地域には、「カミ雪」と呼ばれる積雪があります。これは、春先にかけて県南部を中心に降る重く湿った雪を指します。カミ雪の場合は、市内の南寄りの地域が積もる傾向があります。


2014年2月 最深積雪77.5㎝を記録する年もあった

出典:安曇野市の統計(安曇野市穂高/2015~2024年)を元に作成

冬の暮らしのポイント
暖房・室内環境
冬は暖房が必須です。ファンヒーターやエアコン、こたつ、薪ストーブなどを家の間取りに合わせて活用し、室内の暖かさを保つ工夫が生活の快適さにつながります。
長野県の平均灯油価格(令和8年1月13日時点)は、2109.8円/18Lで、長野県を10圏域に分けた内、松本圏域は2031.4円/18Lでした。
薪は市内ホームセンター他、地元の業者から購入することも可能です。自宅での置き場所や、ご自身で薪割りをする場合は体力面も考えながら導入を検討されるといいかもしれません。また、窓の断熱性能を高めたり、厚手カーテンを用いるなどの工夫もおすすめです。
家の中でだけでなく、水道管や給湯器が凍結しない対策も必要です。水道管の凍結防止ヒーターの電気代も隠れたコストとして注意が必要です。

車・交通
雪が積もった日は、早めの行動を心がけると共に、出発前に雪下ろしや路面状況の確認が必要です。また、電車などの交通機関や通学路にも影響がでる場合があります。
降った雪は、日中溶ける部分はツルツルとした路面に、日陰で気温が上がらない場所はガリガリとした路面に凍結しやすいです。
スタッドレスタイヤ装着が必須で、多くの家庭が主に12月上旬~4月上旬の間タイヤを交換して生活しています。ご家庭で交換する人もいれば、民間の事業者に依頼する人もいます。民間企業の中には、タイヤ保管サービスを行っている事業者もあり、賃貸住宅等で保管に困る方は利用も一考です。
車には、ホームセンターで購入できる解氷スプレーとスノーブラシ、小さめの雪かきスコップを積んでおくと安心です。フロントガラスが凍った日は余裕をもって暖機運転をし、適宜解氷スプレーを使用します。

雪かき・除雪
10cm程度積もってくると、持ち家や賃貸住宅等の住まいを問わず、玄関周りから駐車スペースへの動線、自宅前の歩道の除雪を行う場合が多くあります。
一定の積雪量があると市による公共の道路除雪も行われますが、幹線道路が主なため、生活道路の雪対策は各家庭単位でも準備が必要です。




暮らしの楽しみ方
安曇野の冬は空気がキリっと澄み、晴れた日にはモルゲンロートが出現し、北アルプスの山肌が鮮やかな赤紫色に染まります。そんな絶景を眺めながら近所を散策するのも楽しみ方のひとつです。
また、近隣エリアには1時間程度の距離にスキー場が点在しており、スキーやスノーボード、スノーシューなどのウィンターアクティビティにも気軽に出かけられます。休日には温泉施設で体を温めたり、雪景色を眺めながらカフェでゆったり過ごすなど、自然の厳しさとともに、冬の暮らしを味わう時間も安曇野の魅力です。

さいごに
冬の気候は日常に影響を与えますが、地域の暮らし方や備え方を知ることで快適な生活を送ることができます。
自然環境を楽しみながら、安全と準備を両立した冬の暮らしをイメージしてみてください。

